ケルトを聴きながらフィンランドに憧れて

北欧、フィンランド、ケルト音楽が好き。家事全般苦手なずぼら主婦が日々の暮らしや家事育児について。たまに昔話。

かもめ食堂 読了

群ようこ著「かもめ食堂」読みました

映画を先に観ていたので

内容はわかっていましたが

原作も面白くてスラスラ読めました

 

群ようこさんの本は3冊目ですが

普段本を読むのが苦手な私も

どんどん読み進められます

 

映画はすでに食堂を始めているサチエからスタートしてて

なぜフィンランドで食堂をしているか

背景がわかりませんでしたが

原作でそれがわかって嬉しかったです

 

  • サチエが様々な料理を習得していたこと
  • 日本では食品会社に勤めていたこと
  • いつか自分の店を持ちたいと貯金していたこと
  • 宝くじで1億円当たったこと
  • お父さんの道場に昔フィンランド人がいたこと
  • そのフィンランド人を頼ってお店を開店出来たこと

 

あとは、映画にも出てくるフィンランドの青年トンミくんが

原作ではなかなかキャラが濃くて笑えました

映画も良いキャラでしたが

原作のトンミくんは更に面白いです

 

しかも最初はサチエに恋心を持っていて

38歳だとわかったときの落ち込みように

つい笑ってしまいます

 

みどりさんのことを

「ミッドーレさん」と言うし

自分の名前を漢字で書いてもらったら

何度も練習する可愛らしい面もあります

 

「豚身昼斗念(トンミヒルトネン)」を練習してたんですよね(笑)

ガッチャマンで一喜一憂する姿も笑えます

 

みどりさんがフィンランドに来た理由も

指を指したというのは映画でも言ってました

でも日本で何をしてたのか

なぜ「来てやらないわけにはいかなかったんです」と涙したのか

詳しくはサチエも聞かないんですよね

 

根掘り葉掘り聞かないで受け入れるサチエがまた素敵だったんですけど

原作ではミドリの背景もわかり

そうだったのかーと思いながら読みました

 

てっきり男関係でやけくそになって

フィンランドに来たのかと思ってましたが

そうではなかったです

 

ミドリがとっさに口走った

「国立ムーミンフィンランド語学院」にも

笑えました

 

映画でも少しマサコが自分の事を話しますがもっと詳しく背景も原作でわかります

マサコは映画の方がしゃんとした感じで

もたいさんが演じたからか

飄々としていたのが良かったですよね

 

映画は終始ほのぼのとした雰囲気で

とても良かったですが

原作はクライマックスで泥棒と闘う所があったり

店を睨み付けていたフィンランド人のおばさんの旦那さんも帰ってこないままだったり

映画ほど、のほほんとはしませんが

原作の「かもめ食堂」もとても好きです

 

サチエのような芯が通った女性は良いですね

頑固なところはあるけど

他人に対してそれを押し付けず

自分はこうだけど

あなたも良いわねという姿勢が

すごく好きです