ケルトを聴きながらフィンランドに憧れて

北欧、フィンランド、ケルト音楽が好き。家事全般苦手なずぼら主婦が日々の暮らしや家事育児について。たまに昔話。

映画「めがね」の感想

かもめ食堂の萩上直子監督作品ということで「めがね」見てみました

めがね (映画) - Wikipedia


かもめ食堂から引き続き小林聡美さん、もたいまさこさんが出演しています


見終わった私は何か消化不良で

「めがね」のレビューを読みながら少しずつ納得したような感じです


レビューを見て一番納得したのは

「BGMのような映画」

でしたね




登場人物がみんな謎なんですよね

主人公のタエコは人と関わるのが苦手というか嫌という感じで

「私は結構です」ばっかりでした

宿の主人ユージやかき氷屋のサクラは人のことを詮索しないし

マイペースですね



そのユージはサクラのかき氷を食べなかったらここにはいなかったという
意味深な発言

タエコも携帯の繋がらない場所に行きたかったとか

地球なんてなくなってしまえばいいのにと思ってたとか

何かに絶望したんでしょうか

ほのぼのとした話だったけど

登場人物はみんな何か暗いものを持っているように感じました

それがあまりにも謎過ぎて

それぞれの関係もあやふやだし

何一つハッキリしたものがなくて

それが消化不良だなと感じたのかもしれません



いきなり登場してタエコを「探しましたよ先生!」と言うヨモギも謎でした

タエコとどんな関係なのか

なぜ後から来たヨモギの方がこの場所に馴染んでるのか

そして最後にサクラが再び現れた時なぜ後ろに一緒にいたのか

まさか春の風物詩の擬人化なんですかね???

サクラとヨモギ・・・・




ハルナも謎でした

「死にたい。かわいい男子がいないと生きている意味なんてない」

っていうのが口癖だったり

サクラとタエコが仲良く話すのを嫌がったり

ユージが「高校の生物の先生なんですよ」と言ったので

ハルナだけは少し正体がわかったような・・・わからないような・・・




いろんな場面で登場人物が肝心なことを言わないので

ちょっとイラッとしました(笑)

でも、先ほどのレビューのようにBGMだと思えば

あんまり深追いしないほうが楽しめる映画なのかなと思います

う~ん、でもヨモギとタエコの関係がすごい気になる・・・



「メルシー体操」というのをサクラが先生みたいな感じで

みんなと一緒にするんですが

もたいまさこさんの体操が本当に可愛くて面白くて

この体操の動きを見るだけでもほっこり笑ってしまいますね




小林聡美さんの「ワタシは最高にツイている」というエッセイも先日読んでいて

その中で「めがね」の撮影時の事を書いていましたが

撮影中も「島病」というなんとも心地いい脱力感に俳優陣達がなっていたようで

映像のゆったりした空気は実際の現場の空気だったようです

1ヶ月間、島に滞在して撮影したようで

みんなで島のスーパーや100均に行ったり犬と戯れたり

かなりゆったりのんびりを満喫して

島の一部になったような感覚になったと書いてありました

東京では忙しい日々なので

この映画の撮影中はまさに「夢のような時間」だったようです




あと、食事のシーンが多いのですが

かもめ食堂の時と同じフードスタイリスト飯島奈美さんが務めているので

とーーーっても美味しそう!!

↓こちらのサイトで食事の紹介をしています
ほぼ日刊イトイ新聞 - かもめとめがねのおいしいごはん




さて次は「東京オアシス」を観る予定です(^O^)