ケルトを聴きながらフィンランドに憧れて

北欧、フィンランド、ケルト音楽が好き。家事全般苦手なずぼら主婦が日々の暮らしや家事育児について。たまに昔話。

お母さんという立場から逃げたい時

ありがたいことに私はすんなり子供を授かった
世の中には妊活を頑張っている女性も多い

30代前半という決して早くはない結婚だったが
長女(ノシュ)4歳、次女(リッチ)2歳がすぐに授かれた事は幸運だ


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しかも妊娠中につわりもなく
大変だったのは妊娠後期の息苦しさくらい
さらに私は陣痛の痛みも乗り越えていない
子供が2人いながら
陣痛がどんなものか知らずに産んだ

ノシュの時、自然分娩を希望し
予定日を過ぎても産まれなかったので
陣痛促進剤を点滴したが
ちょっと痛い生理痛くらいの痛みしか来ず
2日間促進剤を点滴しても陣痛がつかず
帝王切開になった

一人目が帝王切開だと
二人目も帝王切開になる
そんなわけでつわりも陣痛も回避出来た

世の中にはつわりで苦労する人が多い中
ありがたいことだと思う

それでも母親の端くれになって
本当に子育ては大変だと実感している
こんなに大変だとわかってたら
結婚しなかったな…と思うくらい

子供は可愛い
本当に動くぬいぐるみかと思うくらい可愛い
特に姉妹でハグしているのを見たら
ラッコがハグしてるのを目撃したくらいに可愛い

でも人間なので
機嫌が悪くなったり
姉妹で喧嘩をしたり
ご飯や飲み物を食べこぼしたり
おもちゃを散らかしたり
病気にもなるし
家でも外でも怪我をさせないよう注意を払う

私は専業主婦なので
24時間子供が側にいる

寝ている時も子育ては続く
ノシュは夜中おしっこに行くので
「おしっこに行きたい」と起こされる
素直にそう言ってくれる時もあれば
ノシュも眠たくて起きたくなくて
泣きながら暴れたりする時もある
そんな時はお腹が痛いのか
足が痛いのか
具合が悪いのか
鼻づまりで苦しいのか判別出来なくて
ノシュに聞いても泣きわめくばかりということもある

ノシュが落ち着いたら
今度は私と言わんばかりにリッチが泣き出す
リッチはまだオムツなので
鼻づまりで苦しいとか
足が痛いとか
何か変な夢たのか寂しくなって泣いたりする

病気になった時は咳や鼻づまりや熱で本人も私も眠れぬ夜を過ごす

ノシュが産まれたこの4年間で
朝までぐっすりというのは数日しかない
独身の時は夜中に目が覚めると言うことが
1年に1回あるかないかだったのに

一人の時間もなかなか取れない
早く起きて朝のお一人様時間を過ごそうとしていると
少しの物音でリッチが起きて泣いている
ため息が出てしまう

朝ごはんの準備でバタバタし
子供達の要望に応えていると
私はこの子達の奴隷なのではないか、と
つい悲観的になってしまう

母親という役目が嫌になる時
私はつい悲観的になり
自分をどん底に蹴りおとしてしまう

ある時は
「私の人生の主役は終わった
これからは子供が主役で
それを輝かせるために奮闘する脇役だ」
などと思い詰め
私の人生の楽しみは何だろうと
一人で思い悩む時もあった

自分でも自分の甘えた考えに呆れる
私は専業主婦になりたかったし
子育てをしたかった
独身の時に憧れていた生活を
今送れているはずなのに

それでも「誰か助けて」と言いたい時がある

自分が選んだ人生でしょ
自分が産んだ子供でしょ
独身の時の私なら
今の私にそう言ってしまうだろう
あの時は自分中心で行動出来たから

独身時代に戻りたい

そう願っても時間は戻せないし
やっぱりノシュとリッチに会えたことは欠けがえのない時間だ

そんな堂々巡りの日々に
自分の好きなものを知る事の大切さを気付いた
eiffelenfinland.hatenablog.com

私の仕事は家事と育児
どうやっても母親からは逃げられない
でも一時的に逃避しても良いじゃないか
どうせ元々悪妻愚母
良妻賢母にはなれない
それでも最低限自分のモチベーションを上げるために
一人の時間を作る
ケルト音楽を聞きながら
フィンランドに思いを馳せる

自分をどん底に蹴りおとしたら
あとは開き直るだけだ