ケルトを聴きながらフィンランドに憧れて

北欧、フィンランド、ケルト音楽が好き。家事全般苦手なずぼら主婦が日々の暮らしや家事育児について。たまに昔話。

英語が大嫌いだったけど英語が話せる人になりたい

英語がペラペラ話せる人はかっこいいしとても羨ましい
海外へ旅行に行くときも
英語が話せれば怖いものなしだ

中学校から本格的に英語の授業が始まる
最初でどんな英語教師に習うかが
その後の英語学習において重要だと私は思う
かといって生徒は先生を選べないので
運に任せるしかないのだが…

私は運が悪かった
最初に習った英語教師は
「Thank you」
という中学校で習う前から知っている言葉を
「サンク ユー」
と発音しろと教え込んだ
サンクとユーの間をあけて発音させた

その当時50代くらいのおじさん先生で
授業中ずっと仏頂面だった

外国人の先生が月1くらいで授業をしてくれたのだが
そのときだけ
「センキュー」とまともな発音をし
いつもの仏頂面とは正反対にヘラヘラしていた

同じクラスの男子はその先生がいないところで
笑いながら変な発音の真似をしていた
みんな先生はおかしいと思っていたが
先生に従うしかなかった

最初の大事な時期にそんな先生に出会い
英語が嫌いになった

2年生の時の英語の先生は若い女の先生だった
1年前に先生になったばかりの新米教師で
発音はとても滑らかで
おじさん先生とは違い
「センキュー」と教えてくれた

しかし怒ると男子の胸ぐらを掴んで教室の端まで追い詰めるような気の強い女性で
英語の授業も
「わかりません」では通用しなかった
何かしら答えを言わないと
授業が終わろうが休み時間に入ろうが
待ち続けるしつこさがあった

私も運悪く
授業の最後辺りに当てられて
全く答えがわからなかった
「わかりません」と一応言ってみると
「わかりませんじゃない。何でもいいから答えなさい」と言われ
それでも変な答えを言ってクラスメイトに
笑われたくなくて黙っていると
案の定、休み時間になった

笑われたくないというプライドがあったが
クラスメイトが「何でもいいから早く答えを言え、休み時間がなくなる」
と無言の圧力をかけているのがひしひしと伝わった
結局私は、その圧力に耐えられず
答えてみるとやはり間違っていて
何とか授業が終わっても
クラスメイトから「お前のせいで休み時間が無くなった」と責められた
英語がますます嫌いになった

そのまま英語嫌いを引きづり
大学生になった
大学でも英語が必修科目で1年の時は何とか単位が取れたが
2年の時に単位を落としてしまった

しかも前期と後期にそれぞれ違う英語の科目があるのだが
後期の方を落としてしまった
3年生になり、2年生と一緒に英語の後期の授業を受けたが
また今度この単位を落としたら
次は4年生の後期に授業を受けないといけない
それを落としたら卒業出来ずに留年だ

それを考えたら恐ろしくて
2年生と授業を受けてるのも恥ずかしいし
とにかく一番必死に授業を受けていたと思う

そのおかげで
必死に勉強していると
英語が好きになりつつあった
中学校や高校の時の嫌なイメージが少し払拭された

何となく海外へ行ってみたいと思っていたが
大学時代には勇気が持てず
実行出来なかった


(c) .foto project

その後、地元で就職し、数年働いていた
そしてパイレーツオブカリビアンのシリーズを見て
ジョニー・デップにはまり
かなり好きになったので彼の話す英語を
そのまま日本語を聞くように理解できるようになりたい
と思ったのがきっかけで
英語を勉強したいと思うようになった

そしてちょうど仕事を辞めたいと思うのと重なり
仕事を辞めて長期で海外に行ってみようと考えるようになった

かといっていきなり英会話教室に行くのが怖かったので
定年後の人を対象にした生涯学習教室のほのぼの英会話教室にとりあえず通うことにした
そこで教えてくれていた先生がイギリス人で
その英会話教室が終わったら
イギリス人の先生が個人で教えている少人数の教室に通うことにした

私はその時、海外に行くなら
イギリスに行きたいと思っていたが
英会話教室の生徒さんでニュージーランドに行ったことがある人がいて
彼女がとてもニュージーランドが良かったと話していた
日本人が多いので行きやすいとのことだった

ニュージーランドはイギリス英語だから
まずはニュージーランドに滞在して
現地の英語学校に通うことに決めた
英語学校は1ヵ月通い
その後ホームステイを2週間する事にした
ニュージーランド滞在中は
日本人が経営しているB&B(Bed&breakfast)に滞在したり
ニュージーランドに行ったことがある子がお勧めだといっていたキウイハウスというバックパッカーズに滞在する事にした
キウイハウスも日本人が経営しているから日本人が多いよと勧められた

ニュージーランド行きは何となく決まり
あとはやっぱりイギリスに行きたいので
ニュージーランドからイギリスに行こうと思ったが
旅行会社に聞くと
ニュージーランドから日本へ帰国
日本からイギリスへ出国の方が航空券が買いやすいとのことで
ニュージーランドから2、3日帰国し
準備を整えて
イギリスへ出発する事にした

英会話教室に通っていたものの
少人数でやっぱりのほほんと英語を学んでいたので
ほとんど英語が話せなかった

しかしニュージーランドに行くのは2月~3月が
ベストシーズンのようで
その時期には行こうと思っていたので
色々と一人で決めていったが
不安が大きく
心はどんどん重くなっていった

親に海外に行くというのは
ニュージーランドの滞在とか航空券とか英語学校とかがほぼ決まってから事後報告だった
親は私が英語が苦手というのを知っていたので
かなり驚いて
大丈夫なのか私以上に心配したと思う
ところがもう「行こうと思ってるんだけど、どうかな?」ではなく
すでに「行ってくるね」という状態だったので
文句も言えずあっけにとられていた

私が海外に行きたいと思ったのは
若いうちにしか行けないだろうと思ったし
年をとってから
海外に行っておけば良かったと
後悔したくなかったからだ

そんなわけで
英語が大嫌いだった私だが
ニュージーランドとイギリスに長期滞在することになった
滞在記はまた今度…